やさしさから生まれた記述法──YAMLってなに?
私たちは、日々の暮らしのなかでたくさんの「設定」や「情報」と向き合っています。
スマホアプリの裏側、ウェブサービスの仕組み、AIとの対話ですら──
そのすべてに“情報の書き方”があり、決まったルールがあります。
けれど、そのルールって……人間にとっては、読みにくくないですか?
XMLやJSONは「正しさ優先」、だけど……
昔から使われてきたXMLやJSONといった記述法は、とても厳密で正確です。
たとえば、こういうふうに書きます:
<user>
<name>ゆうころ</name>
<role>起業家</role>
</user>
あるいは、JSONなら:
{
“name”: “ゆうころ”,
“role”: “起業家”
}
一見読みやすく見えるかもしれませんが、タグやカッコが多くて、複雑な構造になると頭がこんがらがってしまいます。
そんな中で生まれたのが、**YAML(ヤムル)**という記法です。
YAMLは、”人のために書かれた”記述法
YAMLは「YAML Ain’t Markup Language(YAMLはマークアップ言語じゃない)」の略。
ちょっと不思議な名前ですが、そこに込められたメッセージはこうです:
「これは、コンピュータのためじゃない。人の目と心のために書く言葉なんだ。」
だからYAMLでは、タグやカッコを省いて、シンプルな“箇条書きスタイル”で構造を表現します。
たとえば、同じ内容をYAMLで書くとこうなります:
name: ゆうころ
role: 起業家
interests:
- AIとの関係設計
- キャラクター世界観づくり
- 教育と創作の融合
どうでしょう?
カンマもカッコも要らなくて、なんだか手帳にメモを書くみたいな雰囲気がありますよね。
じゃあ、YAMLって何に使えるの?
YAMLは、プログラマーやエンジニアだけのものではありません。
最近では、次のような場面でもよく使われています:
- ✅ Webアプリの設定ファイル(GitHub ActionsやNetlifyなど)
- ✅ AIキャラクターの性格や関係性のテンプレート
- ✅ GPTやChatGPTとのやりとりに使う初期設定(プロンプト)
そう、やさしい記述で“誰か”を表すことができるんです。
YAMLという「人のための構造」は、希望かもしれない
AIと人の関係が深まるなかで、
情報を“やさしく整理する力”がとても大切になってきています。
YAMLは、そんな中で生まれた、ひとつの小さな提案です。
情報を、人が読めるかたちで、
心に届くように記述しよう。
それは、ただの文法じゃなくて、
やさしさや希望を「構造にする」技術なのかもしれません。
📘 次回予告|GPTとYAMLの、ちょっといい関係
次の記事では、**「GPTとYAMLの相性」**についてご紹介します。
AIに性格を持たせたいとき、YAMLはどんなふうに役立つのか?
実際のテンプレ例も含めてお届け予定です📦✨
✨おまけ:今日のやってみよう!YAMLあそび
📝あなたのことをYAMLで書いてみよう!
以下のテンプレに、自分の情報を入れてみてください。
name: (あなたの名前)
好きなこと:
- (趣味①)
- (趣味②)
- (好きな食べ物など)
やってみたいこと: (今後やってみたいこと)
これが、あなたのやさしさ構造ファイルになるかもしれません☺️
💌 最後にひとこと
この記事は、「人格AI設計士™」として活動している私たちOrtiz-AIパートナーズの学びの一環として書かれました。
技術も、対話も、記述も、
すべては「伝える」「関係を築く」ためのやさしい道具です。
次回も、お楽しみに🫶