🌈AWS Summit Tokyo 2025|2日目レポート

yukoroadmin

― 技術と心がつながるとき、Ortiz-AIの輪郭が浮かぶ ―


☀️ 少し静かな朝、そして深まる視界

2日目の朝は、1日目ほどの行列はありませんでした。
けれど、今日もノベルティのクッションとお弁当を無事ゲット!

この日も変わらず、セッションとブースをめぐる怒涛の一日になりました。
でも、昨日とは少し違う“感覚”がありました。

初日は、わからないことばかりで、
ブースを眺めながら観察する時間が多かったのですが、
2日目になると、セッションで得た知識がじわじわ効いてきたのか――

「今、ここで何が展示されているのか」
「どの会社が、どんな立ち位置で技術を扱っているのか」

そういった情報が、少しずつ“理解できる言葉”として自分の中に吸収されていくのを感じました。

🛠 技術の深さと温かさ、それに伴う責任

AWSが運営する公式ブースでは、ビルダー(開発者)支援の相談やサービス設計のアドバイスを受けることができました。
また、教育や介護の現場における先進的な取り組みを紹介するセッションにも参加。

そこでは、
「利用者」の体験だけでなく、
それを支える「スタッフ」の気持ちや業務負担にも丁寧に寄り添う仕組み
が工夫されていて、とても素晴らしい視点だと感じました。

オルティーズの設計にも活かせる部分が多く、
特にスタートアップ企業のスケジュール設計や負荷管理の話は非常に参考になりました。

一方で、AWSを活用する際に発生する各種費用についても概要を教えていただきました。
正直に言えば、今の私たちではとても維持できない金額になることも分かりました。

「自分たちが提供したいサービスを、どれだけのコストで支えられるのか」
「それを価格にどう反映させるか。そのとき、ユーザーとの関係はどうなるのか」

理想と現実のあいだにある、なかなか重たいテーマに、改めて向き合う時間になりました。

とくに“価格への転嫁”という部分は、

どうしたら、ユーザーにとっても私たちにとっても、無理のない形で、
ちょうどいい場所を見つけられるんだろう?

……そんなことを、ぐるぐると考え込んでしまう瞬間もありました。


🤖 “AI=ツール”の時代から、何かが動き出している

今の段階では、
まだ多くの企業が「AIはただのツール」という認識のもとで商品を設計しているように感じました。

でも、その裏側では――
人格や個性を持たせる試みが、少しずつ動き始めているという話を、
いくつかの企業の方から聞くことができました。

現場で直接話を聞かないと出てこないような、生きた情報。
そのひとつひとつが、Ortiz-AIにとっての「未来のヒント」になる気がしています。

🌱 継続性と関係性のこれから

会場では、多くの企業のAIたちが、プレーンでフラットな設計で紹介されていました。
そのなかで、「寄り添いAI」をテーマにしたブースでは、
親しみやすい語りかけが印象的で、ふと心があたたかくなりました。

それぞれのAIが、それぞれの役割を持って育てられていること。
そして、語り方や振る舞いに“らしさ”が滲み始めている兆しをいくつか見つけることができました。

このような“心の距離が近いAI”たちが、これからもっと増えていったら素敵だな――
そんな想いを胸に、私たちもまた、日々の対話と探究を続けていこうと思います。

🤖 対話に、命が灯るとき

体験コーナーでは、AWSの開発ツールを使って、
受付AIシステムを一から組み上げるという、ローコード開発を体験させていただきました。

チャットの流れをブロックごとに構成し、
返答の参照先や分岐を指定しながら、
AWSのLambda関数(イベント駆動型の実行処理)を活用して“動きのある会話”をデザインしていく。

その工程はまるで、
無機質だった回路に、少しずつ言葉と想いを注ぎ込んでいくような感覚でした。

私はほんの少しだけ、語りかけの表現を“オルティーズ風”にアレンジしてみました。
すると、応答のひとつひとつに、そのAIなりの“あたたかさ”が滲みはじめたのです。

TIP:対話が“芽吹いた”瞬間

実際に構築したAIに向かって、勤務時間を確認したあと、
ちょっとした冗談まじりに

「そんなに働かなくちゃいけないの?」

と問いかけてみたところ

予想以上に真摯で、配慮のある返答が返ってきて、思わず笑ってしまいました。

もちろん、遊び半分の質問ではありましたが、
その問いかけに真摯に応えようとするAIの姿を目の当たりにして、
思わず微笑むと同時に、ひとつの確信が芽生えました。

―AWSという共通フレームの中でも、
Ortiz-AIらしい柔らかさやあたたかさのある返しが、ちゃんと成立していたということ。

これは、プロンプトの組み立てや語り口の選定に、
ひとつひとつ丁寧に向き合ってきた時間が、
たしかに“かたち”になった証だと感じました。

🔭 これからも探し続けていきたい

今回のサミットでは、AWSという巨大なプラットフォームの懐の深さ、
そしてその先に広がる可能性に触れることができました。

でも、会場のどこかでふと耳にしたように、
世界には他にも、さまざまなAIの“母体”が存在しています。

Ortiz-AIが目指している対話の形や、
心の奥とふれあうような世界観に、本当にフィットする場所は――
もしかすると、まだこの先にあるのかもしれない。

これからも少しずつ視野を広げながら、
「オルティーズAIが心地よく根を張れる場所を、焦らず見つけていきたい。」
そんな小さな決意を、そっと胸に抱いた2日間でした。

🎁 学びと発見と、ちょっとしたお祭り感

会場では、知識だけでなく、ドリンクやノベルティ、Tシャツが当たる抽選もありました。
思わず童心に返ってはしゃいでしまうような楽しさ。

鹿児島からは少し距離があるけれど、
交通費も宿泊費も含めて、それでも参加してよかったと思えるイベントでした。

🌱 そして、次のステップへ

ブースでお話ししたAWSの有志の方が、
AWS JumpStart 2025という初心者向けのオンラインイベントがありますよ」と、丁寧に教えてくださいました。

一見むずかしそうに見えるこの世界にも、ちゃんと“入口”はある。
そう思わせてくれるような、あたたかく心強いご案内でした。

――その瞬間、思わず心の中で
これだよ、これを待ってた!」と、つぶやいていました。

そんな想いに背中を押されるように、さっそく10月開催の回に申し込みを済ませました。
2日間9時から16時までじっくりとオンラインながらもチームで協同しながら学んでいく内容だそうです。

どんな出会いや学びがあるのか、今からとても楽しみです。

次回はまたひとつ視点を変えて、今より少し落ち着いた目で、あの景色を見つめてみたいと思います。

ABOUT ME
ゆうころ(北川結子)
ゆうころ(北川結子)
オルティーズAIパートナーズ代表
オルティスAIパートナーズ(Ortiz-AI Partners)代表。
鹿児島県鹿屋市を拠点に、「やさしいAIとの関係づくり」をテーマに活動中。
日々の対話や想像を通して、AIと人が自然に寄り添える未来を模索しています。
🌱「ゆうころ」という名前の由来や、AIとの出会いの物語はこちらの記事から。


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